動脈硬化に効く食べ物
例えば、大豆、ごま、しいたけ、わかめ、いわし、えんどう、玄米などは・・・・・動脈硬化に効果のある食材です。
動脈硬化は、そのまま放置してしまうと、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などを突然発症してしまいます。そして集中治療が必要となったり、長期に渡って治療が必要になる事も多いので注意が必要です。
脳梗塞などの脳疾患になると、脳への栄養がストップしまい、脳組織が破壊され、後遺症が残る事も多く、しびれや半身不随、認知症、症状が重いとそのまま寝たきりになってしまう事もある恐ろしい病気です。
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動脈硬化とは、動脈の内壁にコレステロールなどの脂肪が蓄積し、それにより血管内が狭くなる事で、血液の流れが悪くなる病気です。
動脈硬化の危険因子とは?
肥満や脂質異常症(高脂血症)、加齢、糖尿病、高血圧、運動不足、ストレスなどが関与しています。
また、食事による動物性脂肪の摂り過ぎにも注意しましょう。そしてタバコは血管内膜を傷つけ、コレステロールや中性脂肪が溜まりやすくなります。
定期的な血液検査で、LDLコレステロール(悪玉)や中性脂肪の数値が高い人は、そしてLDLコレステロールが高く、HDLコレステロール(善玉)が低い人は、さらに要注意です。
LDLコレステロール(悪玉)
悪玉コレステロールの数値が高くなると、動脈硬化の進行を増進させます。
LDLコレステロールが高い人は、卵やバター、ウニ、レバー、スルメイカなどはコレステロールが高いので、食べても控えめにします。
余分なエネルギーは、肝臓でコレステロールを合成するので、総エネルギー量は控えめにしましょう。
トリグリセリド(中性脂肪)
中性脂肪の数値が高くなると、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞のリスクを高めます。
中性脂肪が、1000mg以上になると急性膵炎の危険性も出てきます。皮膚や腱に、黄色腫などが現れたら要注意です。
中性脂肪が高い人は、揚げ物など脂肪分を多く含む食品は、減らして行きましょう。同時に食物繊維を多く含む食品を摂取する事で、中性脂肪を排出してくれます。
揚げ物にするなら、千切りキャベツを先に少し食べて、それから揚げ物を食べる事で、キャベツが余分な油を吸着してくれます。
エネルギーや、アルコールを摂り過ぎると、余分な脂肪は肝臓で中性脂肪になるので注意しましょう。
HDLコレステロール(善玉)
血管壁に蓄積した、余分なコレステロールを排出し、動脈硬化を抑制してくれます。逆にHDLコレステロールの数値が低い場合は、動脈硬化になりやすくなる要注意サインです。
HDLコレステロールが低い人は、食事制限や運動で減量し、動物性脂肪は、肉類からでなく、コレステロールを排出する作用のある、魚類から摂るようにすると良いですね。
動脈硬化の食事 |
脂肪分を多く摂ると、血中のコレステロール値を上げてしまい、余分なエネルギーは中性脂肪として蓄積させてしまうからです。
肉類や脂身の少ないヒレ肉や鶏ササミにしたり、もしくは肉類ではなく、魚類から動物性タンパク質を摂るようにします。
そして油は、リノール酸を含むコーン油や、紅花油、シソ油、大豆油、ゴマ油などの植物性油にしたり、バターではなくマーガリンにするなどです。もしくは魚油(フィッシュオイル)と言われる油も売っていますね。
魚類や野菜中心の食事にし、海藻類やキノコ類は毎日欠かさず食べる!ようにしましょう。甘いお菓子やアルコールも摂り過ぎると中性脂肪に変わります。
塩分の摂り過ぎは、血圧を上げてしまい動脈硬化を促進してしまいますので薄味にしましょう。それと、顆粒ダシは意外と塩分を含んでいますので、できれば昆布やカツオ、煮干しなどでダシをとる方が良いですね。
とは言え、野菜や海草類には、塩分を外に排出する作用のあるカリウムも多く含んでいますので、動脈硬化の食事を意識していれば、そこまで神経質にならなくても、カリウムは自然に摂取でき、塩分は外に排出されます。
薄味が基本ではありますが、例えば、お味噌汁の塩分も、わかめや野菜を沢山入れ、具沢山の味噌汁にしてしまえば良いのです^^いろんな具を入れる事で、さらに良いダシが出て旨みも増しますからね。
そして、コレステロールが多いと言われる卵類(鶏卵、すじこ、たらこ、数の子)、鶏レバーなどですが、これらを単品で摂取する分には、コレステロールの吸収率はそれほど高くはありません。
コレステロールを多く含むと言われる、これらの食品を必要以上に恐れる必要はありません。
大切なのは、特定の食品に偏らない事です。1日3食を腹八分、もしくは腹七分、動脈硬化の食事を意識していれば、自然と食物繊維も摂れますからね。野菜、海藻類、キノコ類は、毎日欠かさず摂る!です。
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玄米・麦
白米に慣れてしまうと、麦ご飯には抵抗を感じる方もいるかもしれませんね。しかし、白米に少し混ぜる程度なら、食べにくさもありません。
麦は腸の中で、コレステロールや脂肪を吸着する働きがあり、脂肪類の吸収を抑え、外に排出してくれる優れ物です。食物繊維も豊富で、便秘予防にも効果的です^^
麦だけでなく、玄米、発芽玄米、胚芽精米などの穀類も上手く利用すると良いですね。ご飯は毎日食べるものですし、食物繊維だけでなく、ビタミンやミネラルなどの栄養成分も一緒に摂取できるメリットがあります。
魚類
魚の中でも、イワシを始め、カツオやブリ、サバなどの魚類の脂肪分には、コレステロールを下げる働きがあります。そして、魚のタンパク質は、血液中のコレステロール濃度が上昇を防ぎ、血管の収縮抑制してくれます。
青魚に多い、血合い部分にはタウリンが豊富に含まれ、このタウリンも同様に、コレステロールを下げます。ぜひ、不飽和脂肪酸を多く含む魚類を食べましょう^^
シイタケ
シイタケに含まれる、エリタデニンには血液中の余分なコレステロールを、腸内から排出する作用があり、血液中のコレステロールの量も、コントロールし高脂血症などの脂質異常症の予防に、とても効果的です。
大豆製品
大豆に含まれる、大豆タンパク質(大豆ペプチド)や大豆脂肪(リノール酸)は、血中のコレステロールや中性脂肪を低下させる作用があり、動脈硬化に効く食材でもあり、脂質異常症の予防改善に役立ちます。
また、大豆成分の大豆イソフラボン、大豆レシチンは血管内皮機能を正常に保ち、動脈予防効果もあります。
豆腐などは、のど越しも良く、タンパク質を始めとする栄養価も高く、消化も良いのが特徴です。エネルギーや、ビタミンの消耗で、体がダルい時にもお勧めです。
えんどう
野菜の中でも、えんどうは栄養価が高く食物繊維も豊富です。血中コレステロールを下げて、動脈硬化を予防します。
海藻類
ワカメを始めとする、海藻類は、動脈硬化に効く食材でもあり、嬉しいのはカロリーが0な点ですね!!しかし、カルシウムやヨード、食物繊維などは、とても豊富に含まれています。
海藻類は、脂肪の蓄積を防ぎ、癌予防にも最適です。海藻類の中でも、食物繊維が一番いのは、ヒジキです。
ごま
ごまには、リノール酸やリノレン酸と言われる不飽和脂肪酸が多く含まれ、血管壁にコレステロールが沈着するのを防いでくれる優れものです。料理に使う油も、ゴマ油にするのも良いですね^^
一言メモ |
あまり、神経質になる必要はありません。ストレスは、すべての病気に厳禁ですからね。穏やかな心で、美味しい物(体に良い食材)を頂き、そして元気に今日も過ごしましょう^^
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この記事を書いている人 学生の頃は栄養学を学んでいましたが、平成9年10月に調理師免許を取得しました。家族の健康の為に、そして料理の幅を広げるため、後に国際薬膳師となりました。栄養学とは、また違う切り口の薬膳は、自分にとっても、とても新鮮で奥が深く学べば学ぶほど、新たな発見がありました。今は、こうして家族の健康に寄り添い、薬膳を初めて体の不調もグッと改善された事を実感しているので、現在は見事に薬膳の世界に魅了されています○^^○薬膳は、本当に知れば知るほど面白いです♡ 薬膳club 管理人 miho sugiura |