薬膳をもっと身近に○^^○
♡薬膳で心も体も豊かに♡
このサイトは、薬膳を取り入れ、今ある不調の改善を目指しています。誰にでも理解しやすいように、分かりやすい解説を心がけています。薬膳が、もっと身近で親しみやすいものになれば幸いでございます。
私達の体調は、さまざまな要因に左右され、影響を受けやいものです。また、病気に勝つ力(生気)も、常に同じではありません。とは言え、自分の体調や状態を把握し、それを良い方向へ向かせる事はできます。♡そこで役立つのが薬膳です♡
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八網弁証(はっこうべんしょう)←詳しくはこちら
*【寒・熱】【表・裏】【虚・実】【陰陽】←いろんな角度からチェックします
・寒と熱とは
・表と裏とは
・虚と実とは
・陰と陽とは
五行説←詳しくはこちら
*5つの性質に分けられていて、全体のバランスをとる為の指標です
気血水←詳しくはこちら
*気・血・水の流れに、不足や停滞等がないかをみます
・気とは・気虚・気滞
・血とは・血虚・血瘀
・水とは・水毒(痰湿)・津液虚
四診←詳しくはこちら
*目で見て、聞いて、触れて調べます
舌診←詳しくはこちら
*体の鏡でもある舌をチェックします
東洋医学が基になっている中医学は、バランス医学とも言われています。なぜ、バランス医学と言われるのか?
そのように言われるには、ちゃんと理由があり、自然界や人体やすべてのものを、木・火・土・金・水の分けた【五行学説】や【陰陽論】などを見れば理解できます○^^○
下記は、五行から、ほんの一部を抜粋したものになります・・
これは、ほんの一例に過ぎませんが、例えば、五行の【木】の縦列をみて下さい。。
(東)は(風)を運び、病気が出やすい季節は、(春)です。冬眠していた虫達も目を覚まし、草木が芽生え、万物が生じる季節です。五色は(青)で若さ、青春の青でもあります。(肝)臓もまた若さの象徴でもありますが、冬の間に溜め込んだ老廃物の排除に、春の肝臓は大忙しです。
肝が弱ると顔色が悪く(青)なったり、(酸)味のある食べ物を欲する傾向もあります。この時期、肝臓に薬になるのは、肉の中でも一番消化の良い(鶏)肉です。薬になる野菜は(韮)ですね。
そして、内面的な部分で影響力を及ぼすものに(魂)の存在があります。その時々の感情で、人の魂は、プラスにもマイナスのエネルギーにも変化します。魂を左右する心(気持ちや思いなどの心理状況)などが、肝機能に影響をもたらす事を忘れてはいけません。
つまり、ストレスもその1つ。ストレスによる肝のダメージにも注意しよう。五行説←詳しくはこちら
また、自然界のすべてのものは、相対立する性格を持つ、陰陽の2つの要素に分けられ、自然界でいろんな形で作用しあい、すべては陰と陽に統活されています。
こうして、この自然界全てのものは、陰陽五行のバランスの中で成り立っています。これらのバランスが、どちらかに偏ったり、不安定にならないように、食べものや生薬でバランスやリズムを整えてあげます。
誰もが、持ち合わせている、自然治癒力に働きかけ、それを引き出せるように、アプローチする・・これこそ薬膳です。
また、東洋医学では、その人の症状や状態を【証】と言います。
←→
今出ている症状だけを見るのではなく、それ以外に、その人の体調や体質、精神状態など、全体のコンディションも重視しています。
例えばですが、病を治す為の薬も、1つの症状に対して、全員が同じ薬を処方された場合、速効する人、しない人が出てきてもおかしくはありませんが、症状だけでなく、その人の体調も考慮して調合されたものであれば、結果は違いますよね?
薬膳もそれと同じ事が言えます。ひとりひとりの体調も、毎日一緒ではなく変わりゆくものです。体調や気候などに合わせて、その時に必要な薬膳を作る事ができれば、当然効果が出やすくなります。
その為にはまず、【証】を見極める必要があります。薬膳のキモとなる部分・・そこで、どうやって【証】判断するのか?その指標となるものが
八網弁証(はっこうべんしょう)です。
*【寒・熱】【表・裏】【虚・実】【陰陽】←いろんな角度からチェックします
この八網弁証から導き出された情報から、その時、その人が必要としている薬膳を選びます。すべての食材は、体を温める食材(熱性、温性)、体を冷やす食材(涼性、寒性)、どちらにも当てはまらない中性(平性)、そして陰と陽の食材に分ける事ができます。
例えば、猛暑で体に熱がこもりやすい季節には、熱を冷ます(涼性、寒性)の食材を選び、寒さで体がゾクゾクする時には、体を温める(熱性、温性)の食材を選ぶようにする!と言う事です。
薬膳で大切なのは、その人の体調や体質に合ってこそ、薬膳の力が最大限に発揮されると言う事です。
薬膳を勉強し始めた頃は、聞いた事もない用語が並び、難しく感じましたが、気がついたら、自分だけでなく家族の体調管理もできるようになりました。薬膳の世界は、私達の人生にそっと寄り添い、豊かなものにしてくれます。
八網弁証とは
・寒と熱とは
・表と裏とは
・虚と実とは
・陰と陽とは
東洋医学では、上記のように、いろんな角度から、【証】を見極めるための判断材料として、【寒・熱】【表・裏】【虚・実】【陰陽】の8つの項目(←八網) があります。下記参照↓
寒と熱とは
西洋医学では、診察の前には、必ず「お熱測って下さいね・・」と言われます。・・体温の数字を見て、熱の有り無しを判断しますが、東洋医学では、本人の自覚症状から、トータルで判断します。
熱があり、なおかつゾクゾクと寒気がするような場合は、身体を温めながら発汗させて熱を下げます。それとは対照的に、体内に熱がたまって、身体が火照って熱い?と言ったような場合には、体内にこもった熱を冷ましながら、発汗させます。
このように寒と熱を、しっかり見極める事がとても大切になってきます。
便秘ひとつとっても、お腹に熱がこもってウンチが出ない場合もあれば、お腹が冷えて腸の働きが悪くウンチが出ない場合もあります。自分が熱体質なのかを、下記の表でどちらに多く当てはまるのかを見ます。
寒タイプの人は、【温】や【熱】の性質を持った食べ物を多めに摂り、中庸になるように調理します。その逆で、熱タイプの人は、体内にこもった熱を冷ましてくれる【涼】【寒】の食べ物を摂取し、中庸=健康をキープします。
寒がりタイプの寒体質が、【寒涼食品】ばかり摂ってしまうと、当然の事バランスが崩れる事になってしまいますよね・・どちらかに片寄りバランスが崩れないように保つ事が薬膳の基本になります。
ただ、中には、このどちらにも当てはまる中間証と言われるものもあります。中間証の場合は、温、熱、平、涼、寒の食材を、バランス良く摂りましょう。
寒熱の判断は下記を参照して下さい
【どちらでもない】場合は、0カウントとします。
トータルで-に近ければ近いほど、冷えやすい傾向があり【寒体質】です。
逆に、+に近ければ近いほど、熱がこもりやすい【熱体質】です。
表と裏とは
証には、表と裏があります。簡単に言うと、病気がどこにあるのか?を確認します。つまり、病が体の表面(表)にあるのか?内側いるのか(裏)にあるのか?と言う事になります。
表(ひょう)とは、体の表面の皮膚や皮膚組織のまだ浅い部分、四肢や頭部、肩、背中などにあたり、この部分に病がある事を、表証(ひょうしょう)と言います。ゾクゾク感などの寒気や、頭痛や肩こり、鼻水や鼻づまり、などです。
裏(り)とは?体の奥深くに病がある事を言い、これらの症状を、裏証(りしょう)と言います。五臓六腑や血脈、骨髄など、例えば、腹痛、吐き気や下痢などの症状が、すでに出ている場合は、裏証です。
そして、表と裏の中間部分は、半表半裏(はんひょうはんり)になります。
虚と実とは
【虚】=不足です。例えば、気、血、水などが不足した時などに使います。それとは逆に、行き過ぎて過剰な状態が【実】です。
また、虚と実が、体内で同居している場合もあります。例えば胃腸などの消化吸収力が弱っていると、水分の代謝が滞り、体に必要な水まで不足してしまいます。←津液虚
しかし、逆に余分な水は溢れた状態←水毒
このように、同じ体の中で、虚と実が同居している事も・・
病気のあらわれ方には、人それぞれ個人差があり、例え同じ病気だとしても、その人が持つ自然治癒力や体質によって養生方法にも違いが出てきます。 その目安として、虚証なのか虚実なのか?を見る事は、薬膳の世界でも、重要な判断材料のひとつになっています。証とは、症状や状態の事です。
虚証とは
生気が弱くなり、外邪にグイグイと押されている状態の事を言います。*生気とは、生命力や抵抗力の事です。
病気は、生気と邪の戦いであり、生命力が弱ければ、もう予測がつくかと思いますが、病気も治りにくくなり、悪化してしてしまいます。
・眼に輝きがない(眼力がない)
・声も細く力がない
・無気力でダルい
・寝汗をかく
・脈が弱い
・胃下垂や内臓下垂
・顔色が悪い
・腹力が弱い
・胃部振水音
・皮膚表面を指で圧迫した際、戻りが悪い
(いつまでも、跡が残る)
・食が細い
・胃腸が弱い(下痢をしやすい)
・体力がない
実証とは
実証の【実】とは、必要以上に行き過ぎて、過剰になっている事を指します。↓生気Versus外邪
両者が対等に戦い、お互いの力関係が近いほど、症状が強く出る特徴があります。実証とは、生気と外邪が対等に、かつ激しく戦っている状態の事を指します。
普段はとても元気で、一見健康に見えますが、ひとたび邪気が侵入すると、戦いが激しいゆえに、症状が重くなりがちです。しかし、生気がしっかり充実しているので、その後の治りは早い傾向があります。
【実の指標】
・眼に輝きがある(眼力がある)
・声が力強い
・顔色が良い
・脈が充実している
・便の臭いが強く便秘しやすい
・皮膚に赤い湿疹が強く出る
・胃腸が丈夫で栄養状態も良い
・疲れにくい
・腰痛や生理痛がひどい
・腹力が充実
・ 皮膚表面を指で圧迫した際、戻りが早い
(すぐに、跡が消える)
・不調に鈍感になりがちである
・体力がある
注意)
実証は、決して健康な状態ではありません。【実】は過剰(余剰)を指します。何でも行き過ぎてしまうのは良くありません。疲れを感じにくくても、体は無理をして、かなり疲れているはずです。
実証の人は、不調に鈍感になりがちです。ゆえに、ついつい無理がきいてしまうかもしれません。しかし、悪い点もあり、その無理が後からたたり、ドカーンと疲労が来やすいのも事実です。
そんな理由から、無理し過ぎない事も大切です。オーバーワークになり過ぎないように注意し、時にダラダラと過ごす時間も作るのも有りです。癌になりやすいと言われているのも、実証タイプです。
充分な体休め、気休めは本当に大切ですね・・
上記の虚実の指標に、当てはまった数が多い方の体質に近いと判断します。
とは言え、虚と実は、実際のところ、ハッキリと虚と実に分けられるものではなく、この面はこっち?とか、もしくは両方に当てはまっている場合や、【どちらでもない】場合などがあります。
上記のように、虚と実が入り混じっている場合を、中間証と言います。その場合、自分が改善したい方を選択し、薬膳を作ります。
健康=中庸
生気が邪気よりも圧倒的に強ければ、たとえ邪気が侵入したとしても、生気が邪来を一方的に押さえ込むため症状もでません。
*逆に、邪気の勢いが強過ぎて、それに生気が負けてしまうと、何らかの症状があらわれます。
人は生まれ持って、自然治癒力と言う、病気を癒やす力を持ち合わせています。この生気(生命力)を強くしておく事は、健康の秘訣です○^^○
ただ言えるのは、人の体調はいつも同じではありません。下記のように、実や虚は、日々変化しています。
【虚】←【健康(中庸)】→【実】
*健康な場合は、引き続きバランス良い食事を心がけます。
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陰と陽とは
体内の陰陽のバランスの崩れは、陽の不足には陽の食べ物を、陰の不足には陰の食べ物を用いて薬膳を作り、陰陽のバランスを整えます。
陰と陽は、お互いに相反し反発する関係でありながらも、お互いを育て、調節しながらバランスをとっています。薬膳の場合だと、体が陰に傾けば陽の食品を摂取しながら・・・・・
中庸=健康になるように近づけます。
中庸とは、一番バランスの摂れた状態を指します。私達は、上記の陰陽五行説のバランスの中で成り立っています。これらのバランスが、どちらかに偏ったり、不安定にならなければ、六邪の侵入を防ぐ事にもつながり、健康でいられます。
陽 | 陰 |
実 | 虚 |
明るくて暖かい | 暗くて寒い |
光 | 影 |
表 | 裏 |
熱・温 | 寒・涼 |
塩辛い | 甘い |
動 | 静 |
活発 | 不活発 |
気 | 血・水 |
昼 | 夜 |
春・夏 | 秋・冬 |
太陽 | 月 |
天 | 地 |
大地 | 空 |
上昇 | 下降 |
外 | 内 |
+(プラス) | -(マイナス) |
体表 | 体内 |
上半身(上体) | 下半身(下体) |
背側(背中) | 腹側(腹部) |
六腑 | 五臓 |
皮膚と筋肉 | 内部の臓器 |
肉体 | 精神 |
熱っぽい | 冷え気味 |
脂溶性 | 水溶性 |
乾燥 | 湿潤 |
脈 早く大きい | 脈 遅く小さい |
元気 | 病気 |
動物 | 植物 |
男 | |
生 | 死 |
吸収 | 拡散 |
個体 | 液体 |
吸引力 | 遠心力 |
ビタミンE | ビタミンC |
ナトリウム | カリウム |
卵の黄身 | 卵の白身 |
上 | 下 |
東 | 西 |
南 | 北 |
雷 | 雨 |
晴 | 曇 |
火 | 水 |
左 | 右 |
日 | 月 |
自然界のすべてのものは、相対立する性格を持つ、陰陽の2つの要素に分けられ、自然界でいろんな形で作用しあい、すべては陰と陽に統活されています。
現在も、さまざまな分野で、この陰陽論は生かされています。
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五行説とは
自然界も、人体も、すべてこの5つの要素(木・火・土・金・水)に当てはめられ、絶妙にお互いのバランスをとりながら保たれている事を示すものです。
この【五行陰陽論】は、漢方や鍼灸以外に、薬膳にも応用されていて、薬になる料理を作る際にとても重要な基盤になります。
これらの五行や陰陽の仕組みも、初めは難しく感じるかもしれませんが・・
東洋医学に基づくこの仕組みは、自分や家族、周囲の方の健康面にも大きく貢献し、いつまでも健康に過ごすための、大きな道しるべにもなってくれます。
病んでしまってから慌てるのではなく、あたり前のようですが、病気にならないように予防する事がどれだけ大切か気づかされます♡
陰陽論や五行説を参考に、今の季節はどの臓器の不調に気を配った方が良いのか?
またその不調が出すサインは何なのか?
では、何を食べれば改善でき予防できるのか?
これらの何故?をすべてあげるのは、切りがないのですが・・・。
この五行には、先人の豊富な経験からくる知識がびっしり詰め込まれています。今もなお、時を超え現代でも大切に受け継がれている、陰陽五行説は、今必要としている情報を指し示してくれています○^^○
この五行学説や陰陽論は、知れば知るほど奥が深く、薬膳がとても楽しいものになります○^^○
下記は、五行学説を一覧にした、五行色体表です。縦列を見ながら判断していきます。
五行色体表
五行 (ごぎょう) |
木 (もく) |
火 (か) |
土 (ど) |
金 (こん) |
水 (すい) |
五季 (ごき) |
春 (しゅん) |
夏 (か) |
土用 (長夏) どよう (ちょうか) |
秋 (しゅう) |
冬 (とう) |
↑病気の出やすい季節 (五臓が活発になりやすい) (例) 春に蓄積した老廃物排除するため、春の肝臓は大忙しです。 夏は高温多湿で心臓に負担がかかる為、心臓がフル活動します。 土用は季節の変わり目、脾や胃などが疲れやすくなります。 秋は大気の乾燥が著しく肺に負担がかかります。 冬の厳しい寒さは、腎を弱らせます。 |
|||||
五方 (ごほう) |
東 (とう) |
南 (なん) |
中央 (ちゅうおう) |
西 (せい) |
北 (ほく) |
病気の出やすい方角 | |||||
五候 (ごこう ) |
風 (ふう) |
熱・暑 (ねつ・しょ) |
湿 (しつ) |
燥 (そう) |
寒 (かん) |
五臓が嫌う外気(病気の外因となる) 五方と照らし合わせて見て下さい。東は、風を生み、南は熱を生み、中央は湿を生み、西や乾燥を生み、北は寒さを生む!縦列は、それとなく関連しているのが分かります○^^○ |
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五時 (ごじ) |
朝 | 昼 | 午後 | 夜 | 夜中 |
五臓が活発になりやすい時間帯 | |||||
五色 (ごしき) |
青 (せい) |
赤 (せき) |
黄 (お) |
白 (は) |
黒 (く) |
↑顔色で不調箇所を見極める為の情報 (例) 肝機能が低下すると、皮膚や顔色が悪くなる 心臓の機能低下で、舌先や手の平が赤くなる 脾→消化器系の異常で、皮膚が黄色っぽくなる 肺の機能が低下すると、皮膚が白っぽくなる 腎の機能低下で、顔色が黒ずむ |
|||||
五味 (ごみ) |
酸 (さん) すっぱい |
苦 (く) にがい |
甘 (かん) あまい |
辛 (しん) からい |
鹹 (かん) 塩からい |
↑病人(五臓)が好む味(×摂り過ぎは害になる) | |||||
五臓 (ごぞう) |
肝 (かん) |
心 (しん) |
脾 (ひ) 胃腸や脾臓・膵臓などの消化器系 |
肺 (はい) |
腎 (じん) |
臓器そのものだけでなく、その周辺部位や機能も含めます。 栄養物質(気、血、水)を貯蓄 |
|||||
五腑 (ごふ) |
胆 (たん) |
小腸 (しょうちょう) |
胃 (い) |
大腸 (だいちょう) |
膀胱 (ぼうこう) |
↑五腑は、三焦を含めて六腑になる 中医学的に、三焦とは特定の臓器をさす訳ではありません。例えば、水液や栄養を運んだり、排泄などの役割をしています。 この複雑な代謝過程で、臓器から臓器へと運送する通路を、三焦と言います。 山焦は、さらに3つに分けられ、心臓と肺を【上焦】、脾と胃を【中焦】、肝臓と腎を【下焦】と呼びます。 この通路に、障害が起こると、浮腫や排尿障害、下痢や便秘など、何らかの症状として現われます。 |
|||||
五体 (五主)ごたい (ごしゅ) |
筋 (きん) 髄・腱・筋膜 |
血脈 (けつみゃく) 血管 |
肌肉 (きにく) 筋肉 |
皮毛 (ひもう) 皮膚 |
骨・髄 (こつ・ずい) |
五臓が栄養を補給している | |||||
五官 (五根) (五竅) ごかん (ごこん) (ごきょう) |
目・眼 (もく・がん) |
舌 (ぜつ) |
口(唇) こう(しん) |
鼻 (び) |
耳 (じ) |
五臓の病変等が現れるところ | |||||
五支 (五華) ごし (ごか) |
爪 (そう) |
面色 (顔面) (めんしょく) |
乳(唇) にゅう(し) |
息 (そく) |
髪 (はつ) |
五臓の栄養状態が悪いと、これらに異常が出る (五臓の状態がここに現われます) |
|||||
五液 (ごえき) |
涙 (るい) |
汗 (かん) |
涎 (えん) よだれ |
涕 (てい) 鼻水 |
唾 (すい) つば |
五臓が病んでいると分泌量に異常が出る | |||||
五情 (五志) ごじょう (ごし) |
怒 (ど) 怒りっぽくなる |
喜 (き) わらう |
思 (し) 物思いにふける |
悲 (憂) (ひ・ゆう) 憂い 嘆く 悲しむ |
恐 (きょう) 恐れる 驚く |
激し過ぎる感情の高ぶりは、五臓を痛め健康を損ないやすくなります。 五志は、五腑が病んでいると、出やすい感情です。 |
|||||
五香 (五臭) ごこう (ごしゅう) |
羶(臊) せん(そう) (生臭い) (油臭い) |
焦 (しょう) (焦臭い) |
香 (こう) (香ばし臭) |
腥 (せい) (魚生臭) (豚脂生臭) |
腐 (ふ) (腐敗臭) |
病人の体臭や口臭(加齢臭なども含む) | |||||
五労 (ごろう) |
久行 (きゅうこう) (歩き過ぎ) |
久視 (きゅうし) (視過ぎ) |
久坐 (きゅうざ) (座り過ぎ) |
久臥 (きゅうが) (寝過ぎ) |
久 立 (きゅうりつ) (立ち過ぎ) |
五臓を疲れさせる動き | |||||
五病変 (ごびょうへん ) |
筋炎 | 眼疲労 | 筋肉痛 | 皮膚病 | 関節痛 |
五労がつかさどる不調 | |||||
五変 (ごへん) |
握 (あく) 筋の緊張 |
憂 (ゆう) うわごと |
噦 (えつ) しゃっくり |
欬 (がい) せき |
慄 (りつ) ふるえ おそれ |
不調があると現われる症状 | |||||
五脈 (ごみゃく) |
弦脈 (げんみゃく) |
洪脈 (こうみゃく) |
緩脈 (かんみゃく) |
浮脈 (ふみゃく) |
沈脈 (ちんみゃく) |
五臓が病んだ時の脈の状態 不調時を見る、判断材料として、脈の速さや、強さ、浮き沈みなどをみる 弦は、琴の弦のようにピンと張り詰めたような脈 洪は、大波のように激しい脈動の後、すぐ消退する 緩は、ゆったりと安定し落ち着いた脈←健康な脈 (しかし、病んでいると+α緩慢になる) 浮は、押さなくても軽くふれるだけで脈にふれる 沈は、強く押さないと脈にふれない |
|||||
五声 (ごせい) |
呼 (こ) 呼ぶ |
笑 (しょう わらう) |
歌 (か) うたう |
哭 (こく) 泣き叫ぶ なげく |
呻 (しん) うなる |
病人の出す音色や音 | |||||
五音 (ごおん) 【ごいん】とも読む |
角 (かく) ミ |
徴 (ちょう) ソ |
宮 (きゅう) ド |
商 (しょう) レ |
羽 (う) ラ |
病人が、どの声(音)にあてはまるか? 音により、五臓の不調場所を判断する (例) 角は、力強くするどい声 徴は、歯を合わせて出る勢いのある発音 宮は、偏らず中和のとれた声 商は、清らかで冴え心悲しい声 羽は、弱々しく存在感のない声 |
|||||
五役 (ごやく) |
色 (しき) |
臭 (しゅう) |
味 (み) |
声 (せい) |
液 (えき) |
それぞれが、受け持つ役割 | |||||
五穀 (ごこく) |
麦 |
黍 (きび) |
粟 (あわ) |
稲 | 豆 |
五臓の薬になる穀物 | |||||
五畜 (ごちく) |
鶏 | 羊 | 牛 | 馬 | 豚 |
五臓の薬になる穀物 | |||||
五菜 (ごさい) |
韮 (にら) |
薤 (らっきょう) |
葵 (あおい) |
葱 (ねぎ) |
藿 (かく) 大豆の葉 もやし |
五臓の薬になる野菜 | |||||
五果 (ごか) |
李 (すもも) |
杏 (あんず) |
棗 (なつめ) |
桃 (もも) |
栗 (くり) |
五臓の薬になる果物 | |||||
五神 (五精) ごしん ( ごせい) |
魂 (こん) |
神 (しん) |
意・智 (い・ち) |
魄・気 (はく・き) |
精・志 (せい・し) |
精神に属する |
(例)
参考までに、五行の【木】の縦列を見ていきましょう。
病気が出やすい季節は、春になっています。生命力あふれる春は、血の流れが乱れやすくなります。冬の間は、体内では、体温やエネルギーを無駄に減らさないように、栄養をため込みます。しかし、同時に余分な脂肪や老廃物を初め、有害なものも一緒にため込んでいます。
寒い冬が終わり、しだいに日が長くなってくると、虫たちは冬眠から目覚め、草木も芽吹き出します。しかしこれは人間にも言える事で、人体も同様に活動的になる時期なのです。
その為、冬の間に蓄積した老廃物を排除しようと、先頭をきって動き出すのが、肝臓です。木(もく)の縦列を見ると【肝】の文字があるのが分かります。
つまり、春は肝臓に負担がかかりダメージを受けやすくなります。本来、肝臓は血液量の調整や解毒作用、血液を貯めておく場所でもあります。
しかし、その肝臓がオーバーワークになると、肝臓にとどまるべき血液が、肝臓におさまりきらなくなります。プラスαで春の陽気が加わり、気分が高まる事で、血の流れがさらに乱れやすくなります。
この時期の不調を解消するには、陽気のいい春は、家に閉じこもってばかりいないで、外に出かけるのがGOODです○^^○
陽の気は、天の気とも言われています。自然の気に逆らって、家に閉じこもってばかりいると、高ぶった気分を発散する事ができません。陽の気は上へ上へと上昇し体内に滞りますので、上半身に何らの不調が現われやすくなります。
つまり、人の体は、【頭寒足熱】の状態がベストで、これが意味するものは、頭が涼しく足が温かい状態が一番安定するのですが、陽の気が上に上がってしまうと言う事は、体が生ずると言う事になります。
結果として、この時期の、めまいやのぼせ、気持ちの高ぶりによる不眠が、まさにこの時期にでやすい不調となります。
そして、肝臓が活発になる時間帯は、一日の中で特に朝です。肝が弱ると、皮膚や顔色が悪くなったり筋、眼、爪に症状が出やすくなり、酸味のある食べ物を欲する傾向もあります。
この時期、肝臓に薬になるのは、肉の中でも一番消化の良い鶏肉です。薬になる野菜は韮ですね。消化の良いお粥に韮を入れ、韮がゆなどにしても良いですね♪
そして、内面的な部分で影響力を及ぼすものに魂の存在があります。その時々の感情で、人の魂は、プラスにもマイナスのエネルギーにも変化します。魂を左右する心(気持ちや思いなどの心理状況)などが、肝機能に影響をもたらす事を忘れてはいけません。
昔から【病は気から】と言う言葉があるように、マイナスに傾いたエネルギーは凶器とも言えます。五行の【木】は、拡がって葉っぱを広げ、枝を伸ばしながら、大きく広がっていく【木】をイメージして下さい。
魂も同じくプラスのエネルギーは、気や血の流れをスムーズにする肝臓のように、広がっていく性質があります。つまり、この【木】が健やかに育つには、魂がマイナスのエネルギーに変わってしまわないようにする事も大切です。
上記にもありますように、気分転換に外に出る事も、ひとつのリフレッシュ方法と言えます。
このように、五行色体表の縦列は、互いに影響し合い、関わりをもっている事が分かります○^^○
上記でもふれた【五行学説】の基盤ともなっている、5つの要素(木・火・土・金・水)は、下記のような性質を持っています。
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気血水とは
とは 中医学薬膳に良く出て来る、気、血、水とは?
これらは、生命維持に欠かせない存在で、いわばチームのようなものです。このどれかの機能が低下したとしても、生命維持バランスが崩れていきます。
とは言え、普段の生活の中で、少し意識を変え、今日の自分の体調と照らし合わせるだけで、未然に体調の悪化を防ぐ事ができるようになり、体調管理に一役買ってくれます。
・気とは?
・気虚(ききょ)とは?
・気滞(きたい)とは?
・血とは?
・血虚(けっきょ)とは?
・血瘀(けつお)とは?
・水とは?
・水毒(すいどく)とは?
気は、視覚的にみる事はできないので、少し分かりにくいかもしれませんが・・
例えば・・・・
元気ややる気など、いろいろありますが、○○気など、気のつくもの!これらの原動力のなるのが気です。例えば、何もやる気がしない?などは、気が消耗している気が抜けているサインの一つですね・・。
その人が持つ生命エネルギーの事です、生きる源とでも言いましょうか♡気は、過労やストレスや精神的なダメージが加わると、さらに気が消耗してしまいます。
気は、とてもダメージを受けやすく、デリケートで変わりやすいものでもあります♡それゆえに、良くする事もできます!
疲れたら、適度な休息をとり体を休めてあげる事を忘れないようにしましょう。
また、たまったストレスを上手に逃がしてあげる工夫も大切ですね○○
気が消耗してしまうと、何が起こるか?と言うと・・
食欲がなくなります。あまり食べられなくなる事で、栄養も片寄りがちになり、ダルさが出たり、朝起きるのもつらくなります。栄養不足に陥ると、いざと言う時、外敵と戦えません(汗)
こうした悪循環が続いてしまうと、その結果、風邪などを引きやすくなったり、体調をくずす結果につながります。
気の消耗=免疫力の低下です。
人間ですので、気の浮き沈みは誰でも起こりうる事です。今まで、あまり気に関して意識した事がない方でも、この機に、気と言う存在を意識してみては、いかがでしょうか?
気を失いかけてる?凄く疲れてたんだな?何だか無気力?とか、いろいろ思う事があるはずです。心と体は一心同体です。
気は、バランスがとても大切で、これらの気の乱れは、上記のように、気の不足や気の停滞により起こります。
【気虚とは?】
上記のように、気が不足した状態を気虚(ききょ)と言います
気の不足する場所により、下記のようなタイプに分かれます。心あたり?ありませんでしたか?しかし、気虚は、食事で改善できますので大丈夫です。
気には、生まれた時から持っている【先天の気】、その後の食事や環境などから得る【後天の気】があります。気が不足したら、気を補う食べ物を摂取します。
飲食物などが消化され栄養やエネルギーは、脾において(水穀の気)となるのですが、この(水穀の気)と呼吸によって得る(精気)が合わさったものが、体中を巡っている、ここで言う【気】を考えられています。
ゆえに、不足した気は、食べもので補う事が可能なのですね○^^○
では、何を食べれば気を補えるのか?
気虚にお勧めの食材
納豆、もち米、牛肉、鶏肉、豚肉、うなぎ、豆類などの大豆製品、かぼちゃ、玉ねぎ、エビなどです。これらを、しっかり食べましょう。
薬膳食品(ショウガ、山芋、白きくらげ、菊花、冬虫夏草、胡麻子)
注意)
*気虚の人は、冷たい飲物や食べ物、脂っこい食べ物、チョコレート、唐辛子やワサビなどの刺激物は、ひとまず避けましょう。
【気滞とは?】
気がスムーズに流れない事を、気滞(きたい)と言います
気滞は、体が重く感じたり張る感じがあります。月経前緊張症も、この気滞と大きく関係しています。気滞の人は、適度に動く事で血の循環を良くなり、機能が正常に保たれるようになります。
ストレスもまた、気の巡りを悪くさせる原因の1つです。ジャスミンテイーや、ラベンダーテイーなどのハーブティーで、一息入れるのもストレス解消に良いですね^^
気滞にお勧めの食材
発芽玄米、レバー、イカ、あさり、しじみなどの貝類、柑橘類や、ゆず、セロリ、セリ、ミントなどの香りのある野菜を、百合根などを、しっかり食べましょう。
注意)
*気滞の人は、味の濃い食べ物は控えましょう、イライラ感や頭痛がある人は、辛いものも控えます。ガスやゲップが気になる人は、イモ類や、ゴボウ、豆類は、ひとまず控えましょう。
本来、気は下へ降りるものなのですが、これが上に上がってしまうとゲップや吐き気、咳こむ事もあります。このような気の逆流を、気逆(きぎゃく)と言います。
はい、見ての通り、血なのですが西洋と東洋では、やはり少しとらえ方の違いがあるようですね○^^○
血は、頭の先から足の先まで、気と一緒に全身を駆け巡っています。体中を巡回し、生命活動に必要な、栄養分などを届ける等の働きをしています。ここで言う血とは、ただ血液そのものだけを指すのではなく、血液&その働きの事を言います。
その為には、血液がスムーズに流れる事も大切なのですが、この血液循環は気の巡りと大きく関係していて、気の巡りが悪くなれば、血液の循環も悪くなります。逆に、大出血などをして、血を大量に失うと、気も大量に消耗し症状として、意識も薄れます。何となく、イメージできますでしょうか?
【気は血の母】と言われるほど、気と血は深く関わっていて、お互い切っても切れない関係なのです○^^○
血は、バランスがとても大切で、これらの血の乱れは、上記のように、血の不足や気の停滞により起こります。
【血虚とは?】
血が不足する事を、血虚(けっきょ)と言います。
こむらかえりしやすくなったり、肌にツヤがなくなったり、髪の毛が細く抜けやすくなったりします。
女性の方は、月経が月に一回来ますので、体も冷えやすく、血虚になりやすい傾向がありますので御注意下さい。下記のような食材を食べて、不足した血を補うようにしましょう。
血虚にお勧めの食材
赤身肉や青魚、豚肉、烏骨鶏(うこっけい)、ブロッコリー、人参などの体を温める根菜類に、うずらの卵、黒米、ナツメ、高麗人参などを、意識して摂るようにしましょう。
注意)
血虚の人に多いのが、冷えです。体を冷やすようなキュウリやナス、ゴーヤなどの野菜や、南国フルーツ、脂っこいもの、刺激の強い食材は、ひとまず避けましょう。
【血瘀とは?】
血の巡りが悪くなる事を、血瘀(けつお)と言います
血瘀は、不規則や不摂生で栄養バランスが崩れたり、ストレス、無理なダイエット、血虚が進んでも起こりやすくなります。血瘀の人は、血の巡りを良くするために、適度に動いたり、冷えにも注意しましょう。
ストレスも良くないので、気分転換を心がけて、リラックスする事も大切ですね。
血瘀にお勧めの食材(血の巡りを良くする)
きくらげ、きのこ類、玄米、マグロやイワシなどの青魚、どじょう、青しそ、ゆず、キャベツ、ブロッコリー、玉ねぎ、にんにく、らっきょう、ニラ、ねぎ、サフラン、黒酢、ショウガ、シナモン
注意)
血瘀の人は、脂っこい食べ物、バター、ケーキ、塩辛く味の濃い物は、控えましょう。
水も、気と血と深くつながっていて、水、血、気のどれが欠けてもいけません(汗)
つまり、これらが乱れると、体調不良につながるからです。体内では、気、血、水がお互いを助けチームになって、私達の体を守ってくれている事が分かります○^^○
気、血、水がいかに、生命活動を通して大きな役割を持ち、大切なのか?何となくでも御理解頂けたら嬉しいです♡
水は水でも、ただの水ではありません。人間の体内の水(体液=津液(しんえき))になります。
体内の血液以外の水分の事で、体内に潤いを与えたり、血液の成分となったり、気を全身に行き渡らせる等の働きをしています。
津液は、涙や汗、唾液など、さまざまな分泌液の元となっています。他にも、皮膚や粘膜、毛髪や関節などにも潤いを与えて、滑らかにするしてくれます。
このように、体に潤いを与える水の事を津液(しんえき)と言います。飲食物から摂取した水分は、【脾】を通り小腸や大腸でさらに、汚水と純水に分けられます。こうして分けられた、綺麗な水こそが、津液【水】です。
こうして体内の消化器にて濾過され、最終的に清らかな純水となるのです。こうして、水は、腎の働きで、水蒸気のようなものに変化し、肺まで移動し、最終的に膀胱から尿として外に出されます。
【水毒とは?】
水分代謝が悪くなる事を、水毒(すいどく)と言います
摂取した水は、最終的に尿として排出されるのですが、中には、スムーズに【水】が尿として排出されない事も多くあります。それは、どういう事かと言うと、血管内や組織の腸管に溜まる場合もあると言う事です(汗)
水も、バランスがとても大切で、これらの水の乱れは、このような代謝不全により起こります。
↓水分代謝が悪くなっているサインです。
水は、血管内だけでなく、血管の外にも自由に出入りできますが、血液は常に血管内での移動のみで、血管の外に出てしまうと機能しなくなってしまう点が、水と血液の違うところですね・・・
ゆえに、皮膚や関節内に水が溜まると、むくんでしまう訳です(汗)
また、体の中の余計なものと、結びつきやすいので、体が重くてダルさを感じたり、胃腸がムカムカしたりする事もあります。こうして、水が体内で滞る事を、【水毒】もしくは【痰湿(たんしつ)】と言います。
アトピー性皮膚炎や、関節リュウマチ、アレルギー性鼻炎、冷え性などの原因でもあると考えられています。
人間の体の6~7割は水分なだけに、この水分代謝が悪くなったり、崩れてしまうと、いろんな所に悪い影響を及ぼし、結果として体の不調へとつながります。
下記のような、むくみを解消し、水分代謝を良くする食べ物で、水毒を解消していきましょう。
水毒(痰湿)にお勧めな食材
玄米、はとむぎ、小豆、そば、海藻、きのこ、たけのこ、かぼちゃ、じゃがいも、なす、アスパラガス、バナナ、コンニャク、ショウガ、緑豆、
ウーロン茶、プーアル茶、ハブ茶などです。
注意)
水毒の人は、脂っこい肉類や、卵黄、ベーコン、イクラなども魚卵系、高脂肪な食べもの、味の濃いもの、炭酸飲料や冷たいドリンクは、避けましょう。
【津液虚(しんえききょ)とは】
津液が不足した状態の事を、津液虚と言います。とは言え、水が不足したからと言って、ただ水分をガブガブと多く摂れば良い・・と言う問題ではありません。
胃腸などの消化器系が弱っていると、せっかく摂った水分を、上手く使う事ができず、いつまでも胃に溜まってしまいます。そんな状態で、いくら水分補給しても、お腹の中は水でポチャポチャになるだけで、津液の不足は解消できません。
つまり、必要な津液は足りていないのに、余分な水分は溢れている状態です(汗)
飲んでも喉の渇きが治まらない場合は、常温か温かい飲物に変えて、喉の渇きを落ち着かせましょう。そして、下記のような食材を津液を補います。
津液虚にお勧めの食材
豆腐や、豆乳などの大豆製品、豚肉、カモ肉、鶏肉、アワビ、すっぽん、ハマグリ、ピーマン、レンコン、とまと、メロン、レモン、梨、ライチ、高齢人参、黒米、白きくらげ、ミントティー、緑茶などです。
注意)
津液虚の方は、辛い食べものや、脂肪分が多いもの、お酒やタバコなど、これらのものは、水分を消耗する性質がありますので、摂り過ぎに注意です。
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四診とは
その人の体調や体力や、もし不調などを、顔色や表情、歩き方から皮膚や髪、呼吸や脈などを、目で見たり、さわったり、
自分の耳で聞いたりしながら情報を集めます。望診、聞診、問診、切診の4つで四診と言います。
望診とは(目で観察する)
その人の体格、体系や動作、そして顔色の良し悪しや目つきなど、また皮膚の粘膜の状態から、爪の色など、主に、目で見て観察します。東洋医学に精通したお医者様だと、患者さんが診察室に入ってきた時から、すでにその人を観察していますからね♡
聞診とは(耳と鼻で観察する)
その人の声の大きさや、咳や呼吸音やお腹の音(ゴロゴロしていないか)、胃の停水音(消化器に水が停滞しているとポチャポチャ音がする)、口臭や体臭などを、耳と鼻で観察します。
問診とは(その人から聞く)
熱の有り無し(熱寒やほてりの有無)、寒気等はないか、汗をかきやすい?それともかきにくい?食欲はあるか、吐き気や、頭痛等、他に気になる症状や痛みの有無、お通じは悪くないか、良く眠れているかなど、聞き取りをします。
切診とは(体に触れて診断する)
脈の早さや深さ、拍動数、腹診など、主にさわって診断します。
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舌診とは
体の不調は、舌にもあらわれやすいものです。舌を見れば、気血水や、脾(消化器系)の不調を知る事にもつながります。
健康な舌は、薄いピンク色で、ちょうど口の中に綺麗に収まっているはずです。また、舌の周囲にガタガタの歯後がつくような事もありません。
舌苔もうっすらと白色であれば健康な舌と言えます。(舌の裏側にある静脈に腫れ等がないかも確認します。)
(下記画像参照)
♡皆様♡が、いつまでも健康でいられますように○^^○
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この記事を書いている人 学生の頃は栄養学を学んでいましたが、平成9年10月に調理師免許を取得しました。家族の健康の為に、そして料理の幅を広げるため、後に国際薬膳師となりました。栄養学とは、また違う切り口の薬膳は、自分にとっても、とても新鮮で奥が深く学べば学ぶほど、新たな発見がありました。今は、こうして家族の健康に寄り添い、薬膳を初めて体の不調もグッと改善された事を実感しているので、現在は見事に薬膳の世界に魅了されています○^^○薬膳は、本当に知れば知るほど面白いです♡ 薬膳club 管理人 miho sugiura |