腎不全に効く食べ物
血中尿素を減少させる食物繊維を多く含み、それでいてカリウムを多くは含まない、ライ麦粉やオカラ、栗、寒天、そば、中華めんなどは・・・・腎不全に効果的な食材です
ただ、食物繊維を摂れば良いと言うものでもありません。
腎不全になると、カリウムが尿から出にくくなる傾向にあるので、体にカリウムがたまりやすくなります。ですのでカリウムの摂り過ぎには、充分注意しましょう。
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血液中のカリウムが多くなると、高カリウム血症などの合併症のリスクが増したり、症状が悪化してしまうからです。
食物繊維が、末期腎不全に伴う尿毒症の症状を緩和させるはたらきがあると考えられています。それにより、人工透析による治療を先延ばしにできるのでは?と期待されているようです。
とは言え、食物繊維が腎不全に良いからと、多く摂り過ぎてしまわないようにだけ注意しましょう^^
また、高脂血症を伴う腎不全に効く食材に、EPAを多く含むハマチ、ぶり、イワシ、さば、さんま、あじ、にしん、カツオなどの青背魚や、まぐろ(とろ)、きちじ、うなぎ、などの脂を多く含む魚などがあります。
人口透析をしている人に多い、動脈硬化症に、魚類に含まれるEPAが有効である事が分かってきています。
EPAが悪いコレステロールを運んでいってくれますので、血液の流れを良くし腎不全のリスクを軽減してくれます。
100g当りのカリウム含有量
ハマチやぶり(380mg)、イワシ(340mg)、さば(320mg)、さんま(200mg)、あじ(300mg)、にしん(350mg)、カツオ(380mg)、きちじ(250㎎)、うなぎ(230mg)、ホンマグロとろ(230㎎)
最後にマグロですが、まぐろの種類によってカリウム量は違います。キハダマグロ、ホンマグロ、ミナミマグロ、メバチマグロなど、また赤身生なのか?脂身生かでも違います。
(例)
キハダマグロ 450㎎
ホンマグロ赤身380㎎ / 脂身230㎎
ミナミマグロ 赤身400㎎ / 脂身280㎎
メバチマグロ 420㎎
腎不全は、タンパク質やカリウム制限がかかります(汗)
上記のEPAを多く含む魚類には、たんぱく質やカリウムを多く含んでいるものもあります。あくまでも良質なタンパク質を適量摂る!と言う考え方です●^^●
(摂り過ぎない事を前提に、EPAを多く含む食材を摂り入れましょう)
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一言メモ |
加工食品には、保存料としてリンが含まれている事が多いので、腎障害のある人は、控える必要があります。
健康な人の場合、摂取したリンのほとんどは、腎臓から尿として排出されるので特に問題はありませんが、その排泄機能が弱まってしまう腎不全では、リンが上手く排出されず、高リン血症となり腎障害が悪化する恐れがあります。
とは言え、リンの過剰摂取は、腎機能が低下する前から起こっている場合も多いようですが、少しでも早い段階でリンの摂取を控えるに越した事はありません。
リンやカリウムは、材料をゆでて、一度その汁を捨てる事で、含有量が30~50%ほど減少しますので、調理法を工夫すると良いですね^^
今は、牛乳なども、特定保険用食品として、低リンミルクなどが発売されているようです。リンの含有量も、かなり減らし、カリウムやナトリウム量も調整されています。
消化されやすい乳タンパクや、カルシウム、鉄、各種ビタミンなどが配合されていますので、低リン食が必要な人や、腎不全の人にお勧めですね^^
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この記事を書いている人 学生の頃は栄養学を学んでいましたが、平成9年10月に調理師免許を取得しました。家族の健康の為に、そして料理の幅を広げるため、後に国際薬膳師となりました。栄養学とは、また違う切り口の薬膳は、自分にとっても、とても新鮮で奥が深く学べば学ぶほど、新たな発見がありました。今は、こうして家族の健康に寄り添い、薬膳を初めて体の不調もグッと改善された事を実感しているので、現在は見事に薬膳の世界に魅了されています○^^○薬膳は、本当に知れば知るほど面白いです♡ 薬膳club 管理人 miho sugiura |